◎野遊６ 民藝運動が見出した茶器 存在感ある李朝祭器形茶碗 朝鮮王朝時代前期 李朝 茶道 民藝

サイズ 茶碗 口径１２. ５ｃｍ 胴径１３. ５ｃｍ 高さ１０. ７ｃｍ
桐箱 幅１５. １ｃｍ正方 高さ１４. １ｃｍ

説 明 口縁部に擦れと小さな釉はげがあります。見込と高台内に窯傷があります(画像参照) 。
ニュウや共直しはありません。窯傷からの水漏れはありません。時代の桐箱が付属します。
桐箱には古い虫孔が所々ありますが木屑は出ません。箱には旧蔵者の見立てで「大刷毛目」と
墨書された貼紙があります。轆轤目に沿って現れた染みを刷毛目と鑑したようです。
類品が「日本民藝館蔵 朝鮮陶磁図録」No27に掲載されています(画像参照)。
よく使い込まれて釉薬の透明感が増し. 口縁部には貫入シミが現われ茶渋が付着しています。
民藝館蔵品も含めこの器形の碗は茶碗には大き過ぎるものが多く. 水指に見立てられたものを
見かけるのですが. 本品は抹茶碗に恰好な希少な寸法です。茶器の図録では見た記憶が無いので
民藝運動によって見出された茶碗かと思われますが. あまりにも良い伝世味に育っていますので
古渡りかもしれません。
祭器らしく高台が大きい堂々たる造形の本器は. 縄文式土器や古代ギリシャ. エジプト等の
考古遺物等をしつらえ. 壁面には抽象絵画などを掛けた空間での一服が似合いそうです。

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