日本仏教宗史論集・10冊/日本名僧論集・5冊/聖徳太子と飛鳥仏教・南都六宗・伝教大師と天台宗・弘法大師と真言宗・法然上人と真言宗

商品説明
神代読本/原正男/昭和17年/古事記・日本書紀の神代の巻と古語拾遺にある神代の事とを可及的に一纏めとして多少の説明と註解とを加へたもの

日本仏教宗史論集・10冊と日本名僧論集・5冊 合計15冊 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

日本名僧論集・5冊不揃い

行基・鑑真
空海
源信
法然
親鸞

刊行のことば 「日本仏教史の研究には、従来、二つの方向がある。その一は、教理ないしは宗派史として 完結させ、これをさらに深化し確認していこうとする立場に立つものである。他の一は、宗 派史的な枠を越えて、日本史における思想・文化・社会の表象として仏教を理解しようとい う意図によるものである。戦後における日本仏教の研究は、これら二つの方向を、あるいは 踏襲し、あるいは批判しあいながら、いくつかの新しい問題を提起してきた。その成果が全 体的に提示されたのは、昭和四十五年前後のことである。 「その後、さらに新しい研究の地平を求めて、研究者たちによって多くの試論が提出され、 日本仏教の意味づけが行なわれてきた。その一方で、物質文明に対する反省から、日本仏教 への問いかけが国民的規模で起ってきた。いまや、日本仏教の認識は、広く社会的に要請さ れ、私たちはこれに応えていかなくてはならない。
「このような要請のもとに、私たちは戦後における日本仏教史の基本的な研究業績を集大成 しようと志した。特に、日本の仏教が宗派仏教としての性格をもつことから、創唱者ないし は継承者として有名な僧十四人を選び、『日本名僧論集』としてまとめあげることにした。 「この論集には、十四人の名僧をめぐって著わされた数多くの論稿の中から、学史的価値の 高い名篇を選んで収載している。しかも、名僧の生涯・思想・教学・活動、さらに後世への 影響などについて広く論稿を集め、僧の全体像を描きあげようと努力した。これによって、 前にも指摘した研究の二つの方向を見事に兼ね備えることが出来たことと信じている。 現代の仏教に対する関心は、宗派性を基底に置きながらも、全体的な視野に立って日本仏 教の特性を見出し、理解するところにある。この目的にそって、本論文は、仏教学・日本 史学・日本文学・日本美術史など、諸分野にわたる研究業績を学際的に編集した。この方針 は、明日の日本仏教史研究に寄せる編者の意と、ご理解いただければ幸いである。
昭和五十七年七月
編者一同


日本仏教宗史論集・10冊
第一巻 聖徳太子と飛鳥仏教
第二卷南都六宗
第三巻 伝教大師と天台宗
第四巻 弘法大師と真言宗
第五巻 法然上人と浄土宗
第六巻 親鸞聖人と真宗
第七巻 栄西禅師と臨済宗
第八巻道元禅師と曹洞宗
第九巻 日蓮聖人と日蓮宗
第十巻一遍上人と時宗

日本仏教は、宗派仏教としての性格を基本的に帯びている。仏教の教説と信仰とについて、 新たな価値観と物理体系をうち出した創唱者を宗祖と崇め、宗派を形成する。この宗祖から 独自の教学と法脈を継受することにより、さまざまな内容を豊かに備える宗派の伝統が生ま れ、展開していく。教学・思想・教団の形成と展開、信仰・儀礼・造形などの営みが、各宗 派に特徴ある伝統を築きあげて今日に至ったのである。 宗派仏教としての基本的な立場にたって、仏教の歴史をどのように位置づけるかという営 みは、宗派仏教の成立そのものの歴史とともに古い。明治になって、ヨーロッパの近代的な 宗教研究の方法がもたらされると、汎仏教的視点から日本仏教を捉えなおそうとする幾つか の試みがみられた。しかし、それは宗派性を克服するには至らず、むしろヨーロッパにおけ る仏教研究の成果を受けいれながら、研究の視野を格段に拡げるという面において意味を見 出したのである。今日においては、宗派仏教としての特質を根底に置きながら、日本仏教の 特質なり構造を明らかにしていこうとする問題関心が、むしろ強いように窺われる。 このような研究状況を考えると、従来進められてきた宗派史についての業績を集大成し、 その特色を明確にする必要を痛感する。今日まで積み重ねてきた宗派央の業績を整理し、い まその成果を提示しなくてはならない。この要請に応え、戦後における日本仏教に関する基 本的な研究業績を、宗派別に集大成する。南都六宗・天台宗・真言宗ほか六宗と、宗派仏教以前の飛鳥仏教を加え、全十巻とした。宗派の伝統を立てるため、宗祖に敬称を付して書名 に加えた。これらの意図は冒頭に示したとおりである。

現代の仏教に対するこのような関心に従って、『日本仏教宗史論集』を編集した。しかし ながらこれは、宗派史に満足しこれを踏襲してほしいと念ずるものでは決してない。今日ま で試みられた多方面からの日本仏教研究を止揚して、より高次の研究の地平を見出すための 基礎づくりとしての役割を果たせれば、何よりの幸とするところである。
昭和五十九年青
編者一同

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